名古屋市立の小中高、授業再開
名古屋市は、新型コロナウイルス感染症の影響で休校中の市立小中高校について、6月1日から授業を再開すると発表しました。5月27日以降、いずれも準備のための登校日を設けています。愛知県は県立高校について、25日から授業を始めています。
愛知県は県立学校の休校期間を1週間短縮し、25日から分散登校で授業を再開することを決めました。
県と市で再開時期が分かれる形となりました。
学校再開の準備のため、市立小中学校は5月28、29両日のいずれかで、クラスごとに3時間の学級活動を実施。高校も27~29日に同様の活動日を設けることになりました。
6月1日の再開後は、小中学校、特別支援学校、幼稚園で3日まで午前中の3時間に限定して授業をし、4日から通常授業にする予定で、夏休みは期間を短縮することになります。
名古屋城は6月1日から再開する予定
新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため一時閉園していた名古屋城を6月1日から開園する予定です。
名古屋市は28日、新型コロナウイルスの感染拡大で休園中の名古屋城を、29日にプレオープンすると発表しました。6月1日から本格的に再開するのを前に、来場者の検温など感染防止対策を最終確認するということです。
本丸御殿などの屋内施設は当面の間、入場を休止する方針です。
除菌液を園内に設置するなどの感染防止対策を講じる予定です。チケット購入前にサーモグラフィーなどで体温を測定し、37・5度以上の熱がある人の入場を断るほか、各所に除菌液を設置します。また、6月18日までは愛知県外からの来場自粛を呼び掛けています。
なお、名古屋市観光文化交流局は、名古屋城天守閣の木造復元事業で、「木造天守閣の昇降に関する新技術」を導入します。2020年度内に国内外の企業などを対象に公募する予定です。名古屋城総合事務所によると、公募時期は調整中。特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議の意見や、文化庁の審議などをもとに判断することになります。
木造天守閣にはエレベーターを設置しない方針で、市民などは階段での昇降が困難な人のために代替機能の導入を求めています。これを受け、市は「床が垂直に動く装置」など、新技術を導入する予定。20年度は石垣の基礎的研究なども継続する。
大天守(SRC造地下1階地上7階建て延べ5431㎡)と小天守(同地下1階地上3階建て延べ1347㎡)で構成する現天守閣は、解体のため18年5月から閉鎖しています。所在地は中区本丸1-1。復元事業の基本・実施設計、調査、工事監理、先行工事、本体工事、石垣工事などは竹中工務店が担当。
東山動植物園は6月2日に再開
東山動植物園は一部の屋内施設を除いて、6月2日に再開します。
動植物園は事前予約システムを活用し入場制限をします。
年間約240万人が訪れる人気施設である東山動植物園は当面、事前予約システム「パスマーケット」を活用して1日5000人程度を上限とした入園制限を導入。26日午前9時から予約受付を始め、28、29日の2日間はプレオープンとして県内在住者に限って来園を受け入れ、2日から本格運用する予定です。
利用者はパスマーケットの特設サイトにアクセスし、希望の日にちや人数を入力。当日はQRコードを提示して入園する。入園には別途、コンビニなどでも購入できる入園券が必要。また、65歳以上の市内在住者や、障害者手帳などを所持している人は事前予約がなくても入園できる。
感染予防のため発熱やせきなどの症状が出ている人の来園自粛や、入園時のマスクの着用、こまめな手洗いなどを呼び掛けています。
久屋大通公園、再開延期
名古屋市は14日、市中心部・栄地区にある久屋大通公園の再開発工事が新型コロナウイルスの影響で遅れ、予定していた7月の利用再開を秋ごろに延期すると発表しました。
昨年1月から同公園の北側エリアの再開発に着手し、園内の一部に入れなくなっていました。テレビ塔の前に全長80メートルにわたり水を張ったり、計5400平方メートルの飲食店や物販店が立ち並ぶエリアを整備したりする計画だそうです。
運営会社からの情報では、同公園のシンボル「名古屋テレビ塔」の新装開業も7月中旬から8月末以降への延期するとのことです。