七所社(しちしょしゃ)は、愛知県名古屋市中村区にある神社。
毎年旧暦1月17日には、尾張三大奇祭で名古屋市無形民俗文化財のきねこさ祭り(別名:御田祭り)が行われます。
現在七所社の祭礼として旧暦の1月17日に行われている尾張三大奇祭「きねこさ祭り」は御田祭りとも言われ、もとは御田神社の祭礼であったものが七所社に受け継がれ連綿として続けられているものです。
七所社 御祭神
日本武尊(やまとたけるのみこと)
天照大神(あまてらすおおみかみ)
倉稲魂命(うがのみたまのみこと)
天忍穂耳尊(あめのおしほみみのみこと)
高倉下命(たかくらじのみこと)
宮簀姫命(みやすひめのみこと)
乎止與命(おとよのみこと)
七所社 由緒
尾張地名考に「岩塚村に延喜式の愛智郡御田神社、本国帳の従三位御田天神と あるは七社明神を言うなり」とあり、神社に祀られている神鏡に元慶8年(884) の銘があるところからこのころの創建と考えられる。
尾張志に「熱田七社神を祀る故に社号を七社と言う。応永32年(1425) に吉田治郎右衛門守重社殿修造(棟札あり)す。境内に縦横26尺の塚あり。 そこに縦4尺ばかりの岩立てり。不生石と称し故に村名を岩塚という」と記され ている。この岩は日本武尊腰掛岩と伝えられ、塚(古墳と考えられる)と共に 現 存している。
この神社境内は太古より古木繁り清浄な神域であった。吉田社家の祖岩塚城主 吉田守重は足利尊氏の一族であり。尾張之守足利高経の祖父宗家の兄の系〔大系 図による)であり、この岩塚および隣邑を領有していたが、武威盛んで民を愛 し経神の志厚く常に国家の太平を祈り(尾張雑記)応永32年(1425)にこ の神域にあった七社を勧請し祀った。熱田神宮、八剱宮、大幸田神社、日割御子 神社、高座結御子神社、氷上姉子神社、上知我麻神社、の七社である。
境内末社の内、白山社、熊野社、石神社、若宮社、天神社、神明社はかっては 村内に別に社地を有し鎮座していたが享保19年(1734)に当社境内に遷 座された。
現在七所社の祭礼として行われている「きねこさ祭り」は御田祭りとも言われ、 もとは御田神社の祭礼であったものが七所社に受け継がれ連綿として続けられてい るものである。この祭りでは、昔は吉田神官に四位の束帯を差許され(文化3年 裁許状)、その後当社神官は従五位下に叙せられた(天保12年2月宣旨)。
七所社 きねこさ祭について
2022年2月17日 川祭り/12:30~、古式行列/14:00~、本祭り/15:00~、厄除神事/15:30~
(※2022年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、
一般公開せず神職と関係者のみにて斎行となりました)
尾張三大奇祭として知られる七所社の「きねこさ祭」が、毎年旧暦1月17日に斎行されます。厳寒の中、役者と呼ばれる12人の男性が庄内川へ入り、竹の折れた方向で吉凶を占う「川祭り神事」が行われ、その後「古式行列」を連ねて境内へと向かいます。
「本祭り」に引き続き、役者が持つ祭具に触れる(叩かれる)と厄除けになるとされる「厄除け神事」が行われ、叩かれようとする参拝客が役者に群がり、祭りは最高潮を迎えます。市の無形民俗文化財に指定されています。
毎年旧暦の1月17日に厄除け、子孫繁栄、天下太平、五穀豊穣などを祈念し て行われる祭礼で、特に厄除けに霊験があると伝えられている。 「きねこさ祭」の名前は、祭りに使用する祭具のきね(たて杵)とこさ(杵か らこすり落とした餅の意)に由来する。
尾張三大奇祭 名古屋市無形民族文化財
2022年は2月17日(木曜日)に開催。
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、神職と関係者のみで斎行。
七所社 概要
所在地 | 〒453 – 0862 愛知県名古屋市中村区岩塚町字上小路7 |
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交通アクセス | 地下鉄東山線「岩塚駅」から西へ徒歩15分、または地下鉄東山線「中村公園駅」から「戸田荘行」・「服部行」の市バス「岩塚本通五丁目」すぐ、またはJR「名古屋駅」から「地下鉄岩塚経由島津行」・「地下鉄岩塚経由大坪行」の名鉄バス「岩塚本通五丁目」すぐ |
問合せ先 | 七所社 052-412-3671 |
ホームページ | http://www.kinekosa.com/ |
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