愛知県名古屋市の中心に近く、緑豊かな白川公園の中に建っている名古屋市美術館は、斬新かつユニークなデザインが目を引く建物です。
ヨーロッパの建築様式とともに、梅鉢の紋や茶室の模擬など、日本の伝統的手法や色彩が随所に盛り込まれていて、西欧と日本の文化の融合を感じさせる建物になっています。
また、屋外に設置されている名古屋城の石垣や木曽川の風景などの様々な仕掛けによって、歴史と未来の共生が表現されているのも、この美術館の特色の一つです。
名古屋市美術館のコレクションは、名古屋にゆかりのある作家による郷土の美術作品を始め、郷土出身の画家と関係の深いエコール・ド・パリやメキシコ・ルネサンスの美術作品、第二次世界大戦後から現代に至る国内外の現代美術作品が展示されています。
敷地内にはイサム・ノグチなどの現代彫刻も置かれています。
所蔵作品は5,800点あまりで、1年に3回展示替えが行われています。
また毎日午前11時と午後2時には、美術館のボランティアによるギャラリートークが実施されています。
常設企画展や特別展、講演会、解説会などのイベントも多数開催されているので、幅広く美術を観賞したり、学んだりすることができる美術館です。雨の日の名古屋観光に、ぜひ行ってみてはいかがでしょうか。