白鳥庭園は、名古屋市熱田区の白鳥公園に隣接した庭園です。その昔、名古屋城築城の際の材木置き場だったという白鳥貯木場の跡地に造られています。日本材木市場発祥の地とされるこの地に白鳥庭園が造られ始めたのは1983年のこと。1989年の世界デザイン博覧会のパビリオンとして整備され、9年がかりで完成しました。
名古屋だけではなく都市公園として東海地方随一の広さを誇るこの庭園は、敷地37,000㎡の、スケールの大きな池泉回遊式日本庭園です。築山は御嶽山、川は木曽川、池は伊勢湾の地形を模していて、源流から大海までの水の物語を表現しています。
季節になるとドウダンツツジ、イロハモミジ、ヤマモミジ等1500本が色づき、街中にいながら美しい絶景を楽しめます。特に夜には見渡す限りの紅葉がライトアップされ、洗練された広い広い庭と水面に、幻想的でロマンチックな情景が浮かび上がります。
本格的な数寄屋造りの清羽亭は、舞い降りる白鳥をイメージして京都と尾張の職人が共同で作り上げました。複数の広間と茶室、渡り廊下もある建物で、庭園と見事に調和しています。茶会や句会が催される他、日によっては有料でお抹茶と生菓子も味わえます。また茶寮汐入ではオーガニックなランチや様々なメニューがあり、蜂蜜と和栗小倉あんのトーストも人気です。