2005年5月9日に開催されたイベントで、河村たかし名古屋市長は同市がフェアトレードを支持すると表明しました。フェアトレードとは公正な取引のことで、発展途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目的として、途上国で作られた農作物や製品を、公正で適正な価格で継続的に取引しようという、国際的な運動のスローガンです。2015年秋ごろに、名古屋市はフェアトレード認定都市になる見込みです。フェアトレード認定都市とは、フェアトレードを街ぐるみで推し進める都市のことです。世界には1600以上の認定都市があり、日本ではただひとつ熊本市がそうです。認定されるためには6つの基準をクリアしなければならず、名古屋市は、自治体からの支持と普及などを含めて全てクリアしたことになります。名古屋は1999年に、市民によるゴミの分別活動で藤前干潟の自然環境を保全しました。また、2005年には愛・地球博が開催され、環境問題を発信しました。フェアトレード認定都市になることは、環境行政のひとつの成果であり、名古屋の魅力をさらに増すと考えられます。