香嵐渓(こうらんけい)は、愛知県豊田市足助町を流れる矢作川の支流、巴川が作る渓谷です。
東海一の紅葉の名所として有名で、名古屋からも多くの観光客が訪れています。
その始まりは、香積寺の第11世住職である三栄和尚が1634年にスギやモミジを手植えしたことにさかのぼります。
さらに大正末年から昭和初期には、住民のボランティアによるモミジの植樹が行われたこともあって、現在ではイロハカエデ、ヤマモミジなど11種類約4000本の楓やモミジが植えられています。
秋に一斉に紅葉する景色は圧巻です。
待月橋や巴橋、つり橋、もみじのトンネルなど撮影スポットも多く、たくさんの見どころがある点も魅力のひとつです。日没後にはライトアップも行われます。
紅葉が有名な香嵐渓ですが、一年を通して美しい景色が楽しめる自然豊かな観光スポットです。
春にはピンクの絨毯のように咲き乱れるカタクリの群生を始め、ニリンソウ、ヤマルリソウなどの可憐な花や山野草が一面に広がります。緑鮮やかな初夏は避暑や川遊びを楽しむ人でにぎわいます。
冬には雪が積もり、静寂の景色を見ることができます。
香嵐渓へのアクセスは、名古屋から名鉄名古屋本線で東岡崎駅下車後、名鉄バス岡崎・足助線で約70分です。
日本の四季を感じられるスポットへ、のんびり出かけてみてはいかがですか。