“名古屋には美味しいものがたくさんあります。どれも一見個性的なように見えて、実は日本人好みの味ばかり。
まずはひつまぶし。うなぎのかば焼きを細かく切ってご飯にまぶしたものがおひつに盛られてでてきます。茶碗にまず一杯。甘辛いうなぎとご飯を楽しみます。二杯目はひつまぶしにネギ・海苔・わさび等薬味をのせて頂きます。このわさびとうなぎの組み合わせが絶妙。三杯目は二杯目と同じにした上からだし汁をかけてお茶漬けに。四杯目は一番好きな食べ方で食べます。
次に手羽先。名古屋の手羽先は唐揚げです。スパイシーでパリッとしていて、香ばしい香りがたまりません。もう片方の手にビールを持ったら止まらなくなる美味しさです。
忘れてならないのは味噌煮込みうどんです。濃い味かと思いきや塩辛くはなく、こだわりのだしに八丁味噌などを用いた秘伝のつゆは上品で奥深い味わい。そのつゆのしみこんだコシの強いうどんと月見卵、ねぎ、かまぼこ、鶏肉等が、仲良く味噌の香りに包まれています。
どて煮も名古屋の名物です。八丁味噌等でとろとろになるまで煮込んだ牛スジ肉や豚のモツに、ザラメやみりんの照り、どこか懐かしい香りが食欲をそそります。
味噌カツもはずせません。カラッと揚がったとんかつにかかっているみそだれは、出汁のきいた甘くさらっとしたコクの深い味。店によってはわらじとんかつなる大きなカツもあります。”